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みなさんこんにちは!Shiho(@shi0ch)です
前回の記事では、甘酒の健康・美容効果について解説しました。
まだ読んでいない方はこちらから。
私も甘酒を飲んでみよう!
と思った方も多いのではないでしょうか。
でも、甘酒って買うと結構高いですよね?
実は、米麹を発酵させて作る甘酒、意外にも簡単に作れちゃうんです!
私はいつも自宅で甘酒を手作りして飲んでいます
そこで今回は、
を使った、3種類の米麹甘酒の作り方を紹介します。
レシピも、私がふだん作っているものをアレンジしました!
甘酒作りでよくお問い合わせいただくFAQもまとめたので、参考にしてみてくださいね。
市販の甘酒は砂糖や添加物が入っていることも
健康や美容のためには、毎日続けたい甘酒ですが、市販品をずっと買い続けるのはコストがかかります。
市販品は米麹の量を減らして、甘味や添加物が足されていることもあるみたい
余計なものを一切入れずに、できたてをいただける、手作り甘酒にチャレンジしてみませんか?
手作りなら、甘酒の栄養をあますところなく摂取できます。
温度管理さえ守ればほったらかしておくだけなので、簡単にできちゃうんです。
【あまったごはんを活用】手作り甘酒を作ってみよう
今回はご自宅であまってしまったごはんを活用して作る甘酒レシピを紹介します。
材料も米麹と残ったご飯だけなので、とっても安価です。
私もごはんが残ってしまったときに、いつも甘酒を作っています。
甘酒を作りたくて、あまっていなくても使っちゃうことも…笑
白米のほか、玄米を使うこともできます。
(あまり甘くならない、かつ米の粒が硬いのでおすすめはしません)
一方、もち米を使うと甘みが増し、さらにおいしい甘酒になります♡
※ごはんと同量の米麴を使うとしっかり甘くなりますが、麹は半分でもOK。
その場合は甘さ控えめになります。
※残りごはんをお粥にしているのは、できあがりの食感がさらにおいしくなるからです。
※乾燥米麴を使う想定でレシピを作成しています。生麴をお使いの場合は、100gにつき水分量を20cc減らしてください。
保存のきく乾燥麹は、とっても便利!楽天マラソンのときにまとめて3つくらい買ってストックしています。
最近はこのあめこうじが一番お安く買えるので継続的に購入しています
①炊飯器で作る手作り甘酒
炊飯器の保温機能を使って甘酒を作りましょう。
温度管理が少し難しいですが、温度計を使ってコツをつかめば簡単です。
【用意するもの(約1L分)】
炊飯器
布巾
温度計
冷やごはん:200g
水:500cc
米麹:200g
【作り方】
1. 鍋に冷やごはんと水を入れ、お粥状になるまで20分ほど弱火で煮る
(吹きこぼれるので蓋は閉めない)
2. 底にくっつくので適宜かき混ぜる
3. お粥ができたら火を止め、60℃まで冷ます
4. 米麹を入れ、塊にならないよう、均一によくかき混ぜる
5. 炊飯ジャーに移し、蓋を開けたまま布巾をかけ、保温スイッチをON
(55~65℃位を保つよう調整する)
6. 6~8時間経てばできあがり
ご参考までに、お粥を作って麹を入れたところの写真です。
あとは炊飯器へGOです!
【ポイント】
・水は500ccよりもっと多くても大丈夫(~600ccくらいまで)。
・お粥は米粒がなくなるまでよーく煮てドロドロにした方が仕上がりがおいしいですが、こちらもお好みの硬さでOK。
・手順3で60℃としていますが、55℃以上かつ65℃くらいまでならOK。
そんなに神経質にならなくても大丈夫です。
・手順5の温度管理が一番難しいです。
蓋を完全に閉めてしまうと温度が70℃を超えるので気をつけて。
半開きの状態をうまく保ってください。
・甘みが薄ければ10時間ほど保温しても大丈夫ですが、それ以上は乳酸が活性化し酸っぱくなってしまう可能性があるので注意しましょう。
私はかつて13時間保温したため、酸っぱい甘酒になってしまった経験があります…
炊飯器の保温機能は60~80℃程度と、製品によって結構幅があります。
お使いの炊飯器の保温温度を取扱説明書で確認してみてください。
保温時の温度が60℃以上になってしまう場合は、炊飯器の蓋をあけ、布巾をかけてみてください。
少し蓋が空いた状態を保つのがコツです。
適温から外れてしまうと酸味のある甘酒になってしまいます。
温度計で温度を測りながら調整してみてください。
私が継続的に購入している米麹はこちら
②ヨーグルトメーカーで作る手作り甘酒
ヨーグルトメーカーなら保温時間や温度を設定できるため、
炊飯器より手軽に、ほったらかしで甘酒が作れます♪
手順も炊飯器で作るときとほぼ一緒だニャ
【用意するもの (約1L分)】
ヨーグルトメーカー(60℃の温度設定ができるもの)
温度計
ご飯:200g
水:500mL
米麹:200g
【作り方】
1. 鍋に冷やごはんと水を入れ、お粥状になるまで20分ほど弱火で煮る
(吹きこぼれるので蓋は閉めない)
2. 底にくっつくので適宜かき混ぜる
3. お粥ができたら火を止め、60℃まで冷ます
4. 米麹を入れ、塊にならないよう、均一によくかき混ぜる
5. ヨーグルトメーカー専用容器に移し、「60℃・8時間」にセットする
これなら簡単♪
ヨーグルトメーカーはいろいろありますが、日本ではじめてヨーグルトメーカーを作ったパイオニアのTANICA(タニカ)のものがおすすめ。
ちょっとお値段はりますが、5年保証もついているので安心です。
ヨーグルトや甘酒のほかにも、いろいろな発酵食品が自分で作れますよ。
もっとお安く購入したいなら、こちらもコンパクトで場所を取らず、レビューも高評価なのでおすすめ!
私が継続的に購入している米麹はこちら
③魔法瓶で作る手作り甘酒
少し難易度は上がりますが、ご自宅に魔法瓶があれば電気代をかけずに甘酒が作れます。
私はこの方法で作っています♪
炊飯器やヨーグルトメーカーで作る際の手順とほとんどちがいはありませんが、保温機能が弱い分うまく発酵が進まない可能性もあります。
この方法では特に温度管理が肝だニャ
【用意するもの(約1L分)】
魔法瓶
温度計
タオル・新聞紙(発泡スチロールがあるとなお◎)
冷やごはん:200g
水:400~500cc
米麹:200g
【作り方】
1. 魔法瓶をきれいに洗い、熱湯を注いで容器を温めておく
2. 鍋に冷やごはんと水を入れ、お粥状になるまで20分ほど弱火で煮る
(吹きこぼれるので蓋は閉めない)
3. 底にくっつくので適宜かき混ぜる
4.お粥ができたら火を止め、65℃まで冷ます
5. 米麹を入れ、塊にならないよう、均一によくかき混ぜる
6. 魔法瓶に5を移し、新聞紙+タオルで容器をぐるぐる巻きにして熱が冷めにくくする
(発泡スチロールがある場合は、魔法瓶を発泡スチロールの中に入れて蓋を閉める)
7. 10時間そのまま放置
イメージは以下のような感じです
この状態にしたら発砲スチロールへINです!
ない場合はさらにバスタオルでもう1度ぐるぐる巻いて、熱が逃げないようにしましょう。
暖かい部屋に置いておくといいですよ
【ポイント】
・手順4で「65℃」としているのは、炊飯器やヨーグルトメーカーと違い、魔法瓶は電気での保温ができないためです。
準備中に温度が下がることを考慮して、少し高めにしています。
・放置中はなるべく暖かい部屋に置いておくか、電気ポットがあればその上に置いておくと温度が下がらないので安心です。
・途中(5時間ほど経過したころ)でいったん温度を測り、50℃を下回っているようなら鍋に移し替えていったん加熱すると成功しやすくなります。
我が家には電気ポットがあるので、寝る前に仕込んで乗せておきます。
8時間ほどであま~い甘酒ができますよ!
タイガーの魔法瓶は、見た目もかわいくておしゃれです!
私が継続的に購入している米麹はこちら
手作り甘酒のおすすめの飲み方:豆乳で割る
私がやっているのが、甘酒と豆乳を混ぜる飲み方。
甘酒の甘さに豆乳のクリーミーさが合わさって、まるでスイーツのようにおいしくなります!
毎朝、人肌程度に温めて飲んでいます
豆乳はたんぱく質が豊富ですよね。
さらに、女性に必要な大豆イソフラボンも豊富なので、とってもおすすめ!
腹もちもよくなるため、ダイエット中のおやつにもぴったりです♪
手作り甘酒の保存方法
手作りの甘酒は、酵素(アミラーゼ)が生きているため、緩やかにですが発酵が進んでしまいます。
保存をする場合は、必ず冷蔵庫か冷凍庫にて保存をしてください。
冷蔵庫に保存した場合の賞味期限は5~7日程度になります。
冷凍庫で保存すると3カ月程度保管できます。
甘酒の火入れとは?
『甘酒を作りすぎてしまった』
『もっと日持ちさせたい』
という場合におすすめなのが、甘酒の火入れです。
火入れとは、甘酒を加熱すること。雑菌の繁殖を抑え、保管期限を長くすることができます。
火入れをすることで、冷蔵保存でおおよそ2週間から3週間程度の保存ができます。
私は毎回火入れしています!(その方がおいしいので)
甘酒を火入れするには3つの理由があります。
- 甘みが強くなる
- 香りがよくなる
- 長持ちする
いいことばっかり♪
甘酒に火入れをする方法
火入れの仕方を解説するニャ
1. 甘酒を鍋に入れて中火で加熱する
2. 70℃程度になるまであたためたら、沸騰させずによく混ぜる
3. 一煮立ちしたらすぐに火を止め、70℃程度を10分くらいキープする。
できあがった甘酒は甘かったのに、次の日に飲むと酸っぱくなっちゃった
という事態も、火入れをしておくと防げます。
酸っぱくなるのは、甘酒の糖分をつかって乳酸が生成されてしまった(もしくは腐敗している)のが原因です。
手作り甘酒FAQ
甘酒を手作りする際によくいただく質問をまとめてみました
乾燥麹と生麹、どっちを使った方がいい?
どちらを使っても大丈夫です!
生麹の方が栄養価や麹菌が豊富だと思われがちですが、生麹と乾燥麹に含まれる栄養成分は実はほとんど変わりません。
ただし、生麴の方が味や風味がしっかり出ることはあります。
生麴も冷蔵保存で3週間、冷凍保存で3ヶ月ほど保存可能です。
とはいえ保存が利くのはやはり乾燥麹なので、私は乾燥米麹をおすすめしています。
私が継続的に購入している乾燥米麹はこちら
できあがった甘酒が酸っぱい…腐ってる?
発酵時の温度管理に失敗して、乳酸ができてしまった可能性が高いです
甘酒をおいしく(甘く)発酵させる温度は50℃~65℃です。
50℃以下もしくは70℃以上になると乳酸発酵が活発になり、ヨーグルトのような酸味が発生します。
飲んでも問題ないけど、おいしくないニャ
でも捨てるのはもったいないなぁ…
そんなときは
以下のような料理に利用するのがおすすめです!
- ドレッシング
- ヨーグルトに混ぜる
- 味噌汁に混ぜる
- 肉を漬け込んで柔らかくする
- 塩を加えて漬物を漬ける
ドレッシングやヨーグルト・漬物など、もともと酸味のあるものに混ぜて使うのが一番です
。味噌も発酵食品なので、味噌汁ともよく合いますよ。
また、麹は肉を柔らかくしてくれるので、鶏むね肉などを漬け込んでおくのもおすすめです。
火入れすると麴菌が死んじゃうんじゃないの?
甘酒完成の時点でもう麴菌は死滅しています!
麹を使った甘酒が甘くなる原理は、麹菌から作られる「アミラーゼ」という酵素の働きによるものです。
アミラーゼが、米のでんぷん質をブドウ糖に分解(糖化)します。
このアミラーゼが活発に働く温度が60℃なのですが、60℃を超えてくると麹菌がアミラーゼを生み出す力が失活します。
そのため、火入れしてもしなくても、麹菌自体はほぼ死滅しているのです。
- 麹菌が作る酵素(アミラーゼ)にとっては60℃が一番働きやすい
- 麹菌は温度が上がると働かないが、アミラーゼは働き続ける
ということですね。
ただし、熱に弱いビタミンや栄養素は、火入れによって死滅してしまいます。
「火入れしなくても飲み切れる」
「多少の風味の悪さは気にならない」
という方は、火入れせずそのまま甘酒を飲むことをおすすめします。
温度計がないんだけど、買わないとダメ?
なくてもできますが、失敗するリスクは高まります
甘くておいしい甘酒に仕上げるためには、温度管理がもっとも重要です。
温度が70℃以上に上がってしまうと、酸味が強くておいしくない甘酒になってしまいます。
反対に温度が50度程度に下がっていると、糖化がうまく進みません。
米麹の粒が残ったままの甘酒になります。
さらに乳酸菌が活性化して、酸味も出てきます。
せっかくの材料を無駄にしないためにも
温度計を購入するのがおすすめだニャ
私はチョコレートのテンパリング用に購入した以下の温度計を使っています。
できた甘酒の甘みが薄いんだけど…
そのまま1時間程度保温を続けてみてください
米麹の量が多ければその分甘みは増しますが、発酵後に米麹を足すことはできないので、もう少し時間をかけて発酵を進めましょう。
また、火入れしなければ保存している間にも糖化は進みます。
翌日以降からはより甘くなっていくのでおいしい甘酒が飲めるはずです。
米麹はケチらない方が仕上がりがおいしくなりますよ
(多く入れても全然問題ないです!)
まとめ
甘酒の基本的な作り方や、豆知識、FAQについてまとめました。
米麹で作る甘酒はお砂糖を加えていないのに、菌の力でとっても甘くなるから不思議ですよね。
甘酒を手作りしてみると、微妙な温度管理の違いや使う米麹の量などで毎回味わいが変化するから楽しいです。
私のおすすめはヨーグルトメーカーを使った作り方!
就寝前に仕込んでおけば、朝起きるころにはおいしい甘酒ができあがっています。
温度管理もされているので失敗する可能性はありません。
炊飯器や魔法瓶を使った甘酒は、皆さんがお使いのものによってどれくらい温度が上下するかがわからないので、レシピ通りに作ってもうまくいかない可能性もあります。ご了承ください。
とはいえ、何度か試しているうちにコツがつかめてくると思います。
残りごはんをうまく活用できるレシピなので、ごはんが余って使い道に困った際はぜひ甘酒作りにチャレンジしてみてくださいね。
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