みなさんこんにちは!Shiho(@shi0ch)です。
今回は、似ているけれど微妙にニュアンスの違う2つの英語、【meanwhile】と【meantime】の使い方・使い分けについてお話していきます。
どちらも「その間に」「そうしているうちに」「その一方で」のような意味を持ちますが、ネイティブに言わせると微妙に時間軸の観点から使い方が異なるんだとか。これは「使い分けが難しい…!というか難易度高くて忘れちゃうぞ」と思ったので、記事にしてみました。
それではさっそく見ていきましょう!
【meanwhile】と【meantime】の違い:まずは日本語の文章で確認してみよう
まずは以下の2つの日本語文を見てください。
「その間に」の意味は同じだと思いますか?
物事が起こっている時間軸に着目して考えてみてね
①今の時間は夜6時だね。コンサートは8時からだから、その間に食事しておこう。
②私がこのレポートをコピーしておくから、その間にあなたは会議室の用意をしておいてください。
どうですか?意味、違いますよね?
一つずつ解説していきますね!
まずは①の英文。
今の時間である「6時」と、コンサートが始まる「8時」の出来事には間、つまり時間の「ギャップ」がありますね。この場合の「その間に」は、「それまでに」と言い換えることができます。
一方で以下の②の英文はどうでしょうか。
「レポートをコピーする」という動作と、「会議室の用意」の出来事は、「同時進行」で対比されています。この場合は、「それまでに」には置き換えることができません。
次は【meanwhile】の意味を確認
【meanwhile】には以下の3つの意味があります。
【meanwhile】の意味②:「そうしているうちに、同時に」
【meanwhile】の意味③:「その一方で」
【meanwhile】の意味①:「それまでに」
【meanwhile】には「それまでに(次に何かが起こるまでに)」といった使い方があります。
何か2つの出来事があり、「次の出来事が始まるまでに」といった意味です。
The next bus will come at 10am.Meanwhile, let’s get a coffee.
次のバスは10時の予定だ。それまでにコーヒーでも飲もう。
The meeting is supposed to begin at 1pm. Meanwhile, let’s have a lunch break.
会議は午後1時からの予定だ。それまでに昼休憩を取ってしまおう。
【meanwhile】の意味②:「そうしているうちに、同時に」
最もスタンダードな使い方は、「それと同時に、そうしている間に、その間に(同時に何かが起こっている時)」の意味での使い方です。
以下の例文では2つの出来事が同時に起こっている点に注目してください。
I raised my hands to answer the teacher’s question. Meanwhile, my friend was saying the answer to it.
私は先生の質問に答えるために手を挙げた。同時に、友人がその質問に(声を出して)答えてしまった。
上記の場合は「私」と「友人」の2人が登場しますが、このように主語が異なる場合に使うのが一般的です。【meanwhile】には、「場面が切り替わるような、お互いに情報が分断されているイメージ」があるので、主語が同じ場合はあまり使わない傾向があります。(使ってももちろん間違いではありません)
I looked into the detailed dada. Meanwhile, I began to feel a headache.
私はその細かいデータに目を通した。同時に、私は頭痛を感じ始めた。
【meanwhile】の意味③:「その一方で」
また【meanwhile】には2つの物事を対比するニュアンスがあり、【however(しかしながら)】や【on the other hand(その一方で)】のような英訳が与えられる場合があります。
今回はあえて意味③として分けたけど、②と同じと考えてもらってもOK!
「その一方で」といった訳になりますが、物事が同時に起こっているという点では前述の②と同じ考え方です。
We have a good life in Japan with enough opportunities for education and plenty foods. Meanwhile, in countries like Africa, a lot of children are starving and now allowed to go to school.
私たちは日本で、教育や十分な食糧に恵まれた良い生活をしている。その一方で、アフリカのような国々では、多くの子どもたちは飢え、学校に通うことも許されない。
日本の人々の恵まれた生活と、アフリカの子どもたちの生活に差があることを訴える文意になります。
【meantime】との違い
【meanwhile】は「副詞」
【meantime】は「その間」という意味の「名詞」
ですから、【meanwhile】と同じように 【meantime】をその間「に」の意味で使うのであれば、品詞を副詞に統一することになります。
実際は名詞である【meantime】は【in the meantime】という使われ方をすることが多いです。
意味としては【meanwhile】と 【in the meantime】は同じです。
両方ともすでに紹介した「それと同時に、そうしている間に、その間に(同時に何かが起こっている)」と「それまでに(次に何かが起こるまでに)」の使い方があります。
この2つの表現は置き換え可能なので、冒頭で述べたように訳も同じ訳が与えられています。
だから混乱してしまうのですが、ネイティブスピーカーは明確に使い分けているんですよ
【meanwhile】は「それと同時に、そうしている間に(同時進行)」
【in the meantime】は「それまでに(次に何かか起こるまでに時間の間がある)」
として使い分けているとのことです。
【meanwhile】と【meantime】をもう一度日本語の例文でおさらい
ここで、冒頭で見ていただいた日本語をもう一度出してみましょう。
①今の時間は夜6時だね。コンサートは8時からだから、その間に食事しておこう。
②私がこのレポートをコピーしておくから、その間にあなたは会議室の用意をしておいてください。
さあ、今なら【meanwhile】【meantime】のどちらを使うのが適切かわかりますね?
そうです、①には時間のギャップがある、つまり「それまでに」と置き換えができるので、【in the meantime】が適切です。
一方で②は2つの行動は同時進行であり、「それまでに」と置き換えができません。なので、こちらは【meanwhile】が適切ですね。
まとめ~【meanwhile】と【meantime】の違い~
まとめると以下のようになります。
【meantime】は「その間」という意味の「名詞」
★実際には【meanwhile】と 【in the meantime】という形で、どちらも副詞として使われる
★【in the meantime】: Aの出来事からBの出来事までのギャップがある(=「それまでに」と置き換えが可能)
【meanwhile】:AとB、同時進行の間(=「それまでに」と置き換えができない)
しかし日常的によく使う言い回しでもあるので、使いこなせるようになるとネイティブにも褒められちゃうかも!
ぜひ参考にしてくださいね!
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